(仮称)つくば市総合運動公園に関する市P連からの要望書について(まとめ)

2015年07月16日

教育予算の充実に関する市P連からの要望

 平成19年度から22年度までの4年間,つくば市PTA連絡協議会(市P連)がつくば市に提出した要望書について,「(仮称)つくば市総合運動公園」の整備を要望していたように扱われています(それ自体にも異議がありますが)が,それ以上の話として,市P連は総合運動公園よりも教育予算の充実を優先度が高い課題として要望していました.そのことについて今回は整理したいと思います.

 例えば,平成19年度はつくば市長,つくば市議会議長,つくば市教育委員会委員長宛に以下の4点について要望しています.これだけ見れば「なるほど.」と思われると思います.一方で,これPTAで要望しなきゃいけないの?とも思われるかもしれません.中身まで読むと,私個人としては要望2の「教育予算の充実」というのは,こんな状況で良いのだろうか.と感じることが書いてありました.

  要望1 不審者対策の強化に関する要望書(優先順位 1位)
  要望2 教育予算の充実(優先順位 2位)
  要望3 学校図書館の充実(優先順位 3位)
  要望4 総合運動公園の整備(優先順位 4位)

===== 要望2(全文) =====
教育予算の充実に関する要望

 市内の各小中学校では,日々の学校運営の中で各種消耗品の購入や学校施設の修繕に対して,大変苦慮しているところです.こうした面への対応に各校ともPTA関係の予算を充てたり,廃品回収・バザー等を企画し,その収益金で対応しているのが現状です.ICT関係の機器が普及するにつれ,購入する消耗品も増え,高額になりつつあります.
 また,教育施設の中には,筑波研究学園都市が産声をあげた1970年代に建設された学校施設もあり,安全面からも早急に対応する必要があります.
 児童・生徒が安心して学校生活が送れ,つくば市の未来を担う子どもたちの限りない可能性を伸ばすためにも,このような事情をご賢察の上,下記の教育予算について,特段のご配慮をお願いいたします.


       1 小中学校の消耗品購入関係の予算の充実
       2 小中学校の修繕費関係予算の充実

=====ここまで=====

 教育日本一を掲げるつくば市において,学校に予算がないからPTA(保護者と教師)で集めた会費の中から日々の学校運営に必要な消耗品を賄うという構造はどういうことなのでしょうか.市内の全校のPTAがこのような予算編成を組んでいるのかは分かりませんが,私が関わった2校はこの種の予算が計上されていました.そして,市P連の要望書にあがるくらいなので,いくつか(多くの?)学校で同じなのでしょう.PTAの予算の使い道はPTA総会の資料などで予算案・決算報告として確認できると思いますので,一度確認されてみると良いかもしれません.PTAの予算の使途としてこれが正しいかどうかは分かりませんが,学校が現金が足りなくて困っているのは事実です.しかも,教育日本一を目指す施策の中で導入されたICT機器の維持がさらに学校予算を圧迫しているというのも問題でしょう.

 (仮称)つくば市総合運動公園の話とは直接は関係しませんが,市が主張する「市P連からの要望」の実態としては,総合運動公園よりも高い優先度で,不審者対策教育予算の充実学校図書館の充実を4年間ずっと要望しています.もちろん,そのどれもが実施されていないということはありませんが,PTA予算の中に学校経費が入っていることは変わっていません.


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Posted by naopi298 at 19:52│Comments(0)総合運動公園PTA
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